わんこ学園|東洋医学
入門コース|第1回
犬の東洋医学とは?
わん太犬にも東洋医学があるって聞いたけれど、どんなものなんだろう?



「人のためのものでは?」と感じている方も少なくありませんが、



実は、東洋医学は犬の体質や生活習慣を見つめ直す考え方として、日々の健康管理にも取り入れられています。



そうなんだ!詳しく教えて!
- 犬の東洋医学とはどのような考え方なのか
- 西洋医学との違い
- 東洋医学が大切にしている「体全体を見る」という考え方
- 東洋医学を学ぶ前に知っておきたい基本
- 次に学ぶ「気・血・水」や「体質」の予告
犬の東洋医学とは?
東洋医学とは、日本、中国、インドなどアジアで長い年月をかけて受け継がれてきた伝統医学の考え方です。
現在では人だけでなく、犬や猫などの動物にも取り入れられることがあり、漢方や鍼灸、食事などを組み合わせながら健康管理に活用される場合があります。
東洋医学では、病気や症状だけに注目するのではなく、その子の体質や生活習慣、季節、生活環境なども含め、「なぜその症状が起きたのか」という背景まで考えることを大切にしています。
そして、体全体のバランスを整えながら、本来持っている健やかな状態を目指していくという考え方も特徴の一つです。
西洋医学との違い
西洋医学と東洋医学は、どちらも犬の健康を支える大切な考え方ですが、得意とする分野が異なります。
西洋医学が得意なこと
西洋医学は、検査によって原因を調べ、治療を行うことを得意としています。
例えば、
- 骨折
- 感染症
- 急な嘔吐や下痢
- 呼吸が苦しそうな状態
- 手術が必要な病気 など
このような場合は、速やかに動物病院を受診することが大切です。
愛犬の命を守るためには、西洋医学の力が欠かせません。
東洋医学が得意なこと
一方、東洋医学は、病気になる前の体づくりや、毎日の健康管理を大切にするという考え方が得意です。
例えば、
- 最近疲れやすい
- 涙やけを繰り返す
- 季節の変わり目に体調を崩しやすい
- 皮膚トラブルが起こりやすい など
このような状態を「体質」や「食事内容」など内部の情報と、「環境」や「ストレス」などの外部の情報、から調和を大事にしながら調子を整えます。
▶︎西洋医学と東洋医学の具体例



例えば、「愛犬が「かゆみ」を繰り返している。」というテーマで比較してみましょう。
西洋医学では、「なぜかゆみが起きているのか」をアレルギーや感染症など原因を調べ、それに合わせた検査や治療を行います。
例えば、
- アレルギー
- 細菌感染
- 真菌(カビ)
- ノミ・ダニ
- ホルモンの病気 など
を検査し、原因に応じて薬や治療を行います。
つまり、「原因を見つけて治療する」ことが得意です。
東洋医学では、「なぜその子にかゆみが起きやすいのか」という体質や生活習慣、季節なども含めて考えます。
例えば、
- 体に熱がこもっているのか
- 乾燥しているのか
- 胃腸の働きが弱っているのか
- 季節の影響なのか
- 体質によるものなのか など
その子全体の状態を見ながら考えます。
そして、
- 食事
- 生活環境
- 季節の過ごし方
- 漢方
- 鍼灸
- マッサージ
などを組み合わせながら体調を整えていくという考え方が得意です。
西洋医学・東洋医学の見ている視点は異なりますが、どちらも愛犬の健康を守るための大切な考え方です。
大切なのは「どちらが正しいか」を選ぶことではなく、それぞれの役割や特徴を知り、信頼できる獣医師と相談しながら、その子に合った方法を見つけていけるといいのかなと思います。


東洋医学の様々な考え方
ここまでご紹介したのは、東洋医学の入り口となる考え方です。
東洋医学では、このほかにも犬の体や健康を考えるためのさまざまな視点があります。
例えば、
- 気・血・水
- 体のバランスを支える考え方
- 体質
- その子に合った健康管理を考える
- 未病
- 病気になる前の小さな変化に気づく考え方
- 季節の養生
- 季節に合わせた過ごし方
- 食養生
- 毎日の食事で体を整える考え方
難しく感じるかもしれませんが、今後の授業でステップごとに一つずつ、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
今日からできる東洋医学の考え方
東洋医学は、特別な治療だけを指すものではありません。
日常生活の中でも、
- 季節に合わせた過ごし方を意識する
- 愛犬の食欲や便の状態を観察する
- 十分な睡眠と適度な運動を心がける
- スキンシップを通して体調の変化に気づく



小さな変化に気づくことが、健康管理の第一歩につながるんだね。



愛犬の表情や歩き方、寝る時間など、いつもの様子を知っておくことも大切です。
東洋医学を取り入れるときの注意点
東洋医学は、愛犬の健康を考えるうえで役立つ視点の一つですが、すべての症状に対応できるわけではありません。



次のような症状がある場合は、まず動物病院を受診しましょう。
- 強い痛みがある
- 呼吸が苦しそう
- ぐったりしている
- 急な嘔吐や下痢が続く
- 食欲が極端に低下している
東洋医学と西洋医学は対立するものではなく、それぞれの良いところを活かしながら愛犬の健康を支えていくことが大切です。
まとめ
犬の東洋医学は、病気だけを見るのではなく、体全体のバランスや体質を大切にする考え方です。
一方で、西洋医学は検査や治療を得意とし、急な病気やけがに欠かせない存在です。
私たち飼い主が大切にしたいのは、「東洋医学か西洋医学か」を選ぶことではありません。
そして、気になる症状や体調の変化がある場合には、信頼できる獣医師に相談しながら、その子に合った方法を一緒に考えていくことが何よりも大切です。
東洋医学も西洋医学も、愛犬が毎日を健やかに過ごすための心強い選択肢の一つ。
まずは「愛犬にはどんな体質の傾向があるのだろう?」という視点で観察してみることが、東洋医学を知る第一歩になります。



今日の授業はここまでです。最後までお疲れさまでした!
次の授業はこちら



東洋医学では、体全体のバランスを大切にすることは分かったけれど、実際には何を見ているんですか?



良い質問ですね。
東洋医学では、体の働きを『気・血・水(き・けつ・すい)』という3つの視点で考えます。
『元気』の”気”は聞いたことがあっても、『血』や『水』にはどんな意味があるのか、意外と知らない方も多いんですよ。



なんだか難しそう……。



大丈夫です。
難しい専門用語は使わず、初めての方にもわかりやすく、一つずつ学んでいきます。
次回は、東洋医学の基本となる『気・血・水』について、一緒に勉強していきましょう。
次回の授業で学ぶこと
東洋医学では、体は「気・血・水」がお互いに助け合いながらバランスを保っていると考えます。
次回は、
- 「気・血・水」とは何か
- それぞれにはどんな役割があるのか
- なぜ東洋医学で大切にされているのか
を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
東洋医学を学ぶ第一歩は、「気・血・水」を知ることから始まります。一緒に少しずつ学んでいきましょう。

