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犬の東洋医学でよく聞く「気・血・水」とは?初心者向けにやさしく解説

わんこ学園|東洋医学
入門コース|第2回
犬の気・血・心とは?

【今日の授業の目的】
体は「気・血・水」で支えられている


東洋医学では、『気・血・水』は、犬の体の働きを理解するための、とても基本となる考え方です。

とはいえ、初めて聞く方には少し難しく感じるかもしれません。

わん太

「なんだか漢字ばかりで難しそう…」

わん校長

最初は分からなくて当然です。今回の授業は、犬の東洋医学を学ぶうえで土台となる『気・血・水』について、初心者の方にもわかりやすく解説します。

\この記事でわかること/
  • 気・血・水とは何か
  • それぞれの役割
  • バランスが崩れるとどうなるのか
  • 次に学ぶ体質との関係
もくじ

東洋医学の基本「気・血・水」とは?

東洋医学では、犬の体は

「気」・「血」・「水」

この3つがバランスよく働くことで健康が保たれていると考えます。

もちろん実際に体の中に「気」という物質があるわけではありません。

東洋医学では、体の働きをわかりやすく表すための考え方として使われています。

少し難しく感じるかもしれませんが、まずは、

「気(き)」 … 体を動かすエネルギーのような存在

「血(けつ)」 … 栄養や潤いを全身へ届ける存在

「水(すい・津液)」 … 体を潤し、うるおいを保つ存在

「犬の健康を支える3つのチーム」くらいのイメージで大丈夫です。

東洋医学の基本「気」とは?

東洋医学でいう「気(き)」とは、体を動かしたり、温めたり、守ったりする、目には見えないエネルギーのような存在です。

「元気」の「気」と聞くと、イメージしやすいかもしれませんね。

  • 元気に走る
  • ごはんをおいしく食べる
  • 体を温かく保つ
  • 毎日をいきいきと過ごす

こうした体の働きには、「気」が関わっていると東洋医学では考えます。

気の巡りが悪くなると=(気滞)

「気」が十分にあっても、うまく巡らない状態を気滞(きたい)と考えます。

わんちゃんの症状
  • イライラしてやすい
  • 怒りっぽくなりやすい
  • 落ち着きがない
  • ストレスを溜め込みやすい

などの傾向として考えられることがあります。

気が足りなくなると=(気虚)

「気」が不足する(エネルギー不足になる)と、東洋医学では気虚(ききょ)という状態になると考えます。

わんちゃんの症状
  • 元気がない
  • 疲れやすい
  • 寝ている時間が長い
  • 動きたがらない

などの傾向として現れることがあります。

その他にも東洋医学の「気」については、様々な作用や分類がありますが、今回は大まかに理解できればいいなと思っています。


血とは?

東洋医学でいう**「血(けつ)」**は、血液そのものだけを指すわけではありません。

体に栄養や潤いを届け、筋肉や皮膚、被毛などを健やかに保つ大切な存在と考えられています。

十分な「血」が巡ることで、体だけでなく心も落ち着いて過ごせるとされています。

血が足りなくなると=(血虚)

東洋医学では、「血」が不足した状態を血虚(けっきょ)と考えます。


栄養不足になり、「毛並みがパサつく」「皮膚が乾燥する」「爪が割れやすい」などのサインが出ます。

わんちゃんの症状
  • 毛並みにツヤがなくなる
  • 皮膚が乾燥しやすい
  • 爪が割れやすい
  • 落ち着きがなくなる
  • 不安そうな様子が増える

などの傾向がみられることがあります。

※実際の症状や原因はさまざまです。気になる場合は獣医師へ相談しましょう。

水とは?

東洋医学でいう「水(すい・津液)」とは、涙や唾液、関節液など、血液以外の体を潤す水分全体を指す考え方です。

体を乾燥から守り、体温を調整するなど、健康を維持するために欠かせない存在です。

水の巡りが悪くなると
=水滞(すいたい)痰湿(たんしつ)

水分は不足しても困りますが、反対に体の中に余分な水分がたまってしまうこともあります。

このような状態を、東洋医学では、水滞(すいたい)や痰湿(たんしつ)と考えることがあります。

わんちゃんの症状
  • むくみやすい
  • 涙やけが気になる
  • 耳の汚れが多い
  • ベタついた皮膚トラブルが起こりやすい

などの傾向として考えられています。

気・血・水はチームで働く

「気・血・水」は、それぞれ別々に働いているわけではありません。

東洋医学では、この3つがお互いに助け合いながら、体のバランスを保っていると考えます。

  1. が体を動かすエネルギーとなる
  2. が全身へ栄養や潤いを届ける
  3. が体をみずみずしく保つ

どれか一つだけが十分でも、健康な状態を維持することはできません。

3つが協力し合って働くことで、毎日の元気な体づくりにつながります。

そのため、一つだけを見るのではなく、全体のバランスを考えることが東洋医学では大切だとされています。

今日からできること

東洋医学と聞くと「漢字ばかりで難しい」「特別な漢方を飲ませなきゃいけないの?」と思われがちですが、決してそんなことはありません。

まずは、毎日の暮らしの中で、こんな風に声をかけるように愛犬を見てあげてください。

  • 気のチェック
    • 今日も元気にお散歩に行けるかな?
  • 水のチェック
    • お水はしっかり飲めているかな?おしっこは出てるかな?
  • 気・血のチェック
    • ご飯は美味しく食べているかな?
  • 血のチェック
    • 毛並みや皮膚はパサついていないかな?

まとめ

気・血・水は、東洋医学で犬の健康を考えるうえで基本となる考え方です。

「気」は体を動かすエネルギー、「血」は栄養や潤い、「水」は体内の水分バランスを表します。

大切なのは、それぞれを別々に考えるのではなく、バランスを見ながら愛犬の健康を考えることです。

「気・血・水」を知ることで、東洋医学でよく聞く「体質」の考え方も理解しやすくなります。

わん太

『気・血・水』って難しい言葉だと思っていたけど、何かが偏っているとサインが出るんだね。

わん校長

その調子です。東洋医学では、この3つのバランスがとても大切だと考えます。細かいことは、これから一つずつ学んでいきましょう。


次回の授業

今回学んだ「気・血・水」は、東洋医学の土台となる考え方でした。

次回は、その考え方をもとに、犬にもそれぞれ違いがある「体質」について学びます。

  • 気虚(ききょ)
  • 血虚(けっきょ)
  • 陰虚(いんきょ)
  • 陽虚(ようきょ)

代表的な4つの体質を例に、それぞれの特徴や日常で見られる傾向を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

もくじ